インターネットのサービスでは、ログインや支払いをするときにはセキュリティ対策としてパスワードを入力しなければいけません。誕生日や名前から考えた簡単に入力できるパスワードを設定できれば楽ですが、それでは第三者も推測しややすいので個人情報が流出したり身に覚えがない買い物をされてしまう危険性があります。
そこで、安全なパスワードを設定しようとするならば、誰も推測ができないランダムな文字や数字の羅列が一番理想的です。ただそうなると、記憶力に自信がない人、たとえばシニア層は複雑なパスワードを覚えるのは大変です。シニア向けに覚えやすくて安全なパスワードの選び方をアドバイスするとなれば、独特の文字列を考えてそこにサービスごとに振り分けた数字を足してみると良いでしょう。たとえば、自分はどこで生まれたのか、とか好きな食べ物はなにかといったことを文章にして、ローマ字に変換します。文章なら適度な長さがあり安全だし、忘れるようなことではない内容であれば覚えやすいです。そこに01や02といった数字をどこかに挟むことで、サイトごとのパスワードができあがります。それでは心配と言うならば、ローマ字にした文章を逆に並べてみれば、ほとんどランダムな文字列です。入力はしにくくなるでしょうが、文章を覚えていればゆっくりでも確実に打ち込めるので安全性が高まります。
あとは馴染みのある言葉を暗号にしてみるというのも工夫のひとつです。例えば、住んでいる街の名前やペットの名前などをローマ字で表記して、母音はそのままで子音を1から5の数字に変換するアルファベットと数字がランダムに並ぶことになり簡単には推測ができません。元になる単語さえ覚えていれば、子音の数字はパスワードを入力するときに考えればいいのでログインや認証ができなくて困るということはなくなります。
パスワードを頻繁に変える手間を惜しまないならば、座右の銘や好きな歌の歌詞などからつくったコアとなる言葉に、更新をする年月などを付け加えれば、覚えやすく安全です。コアとなる言葉は絶対に忘れないものを使い、1ヶ月毎に更新するならば2020NoVとか2020Sepといった言葉を付け加えていくことで効果的なセキュリティ対策になります。しかし、コアに使うのは有名人の名前やよく知られている車のメーカーなど、パスワードに用いる人が多そうな言葉は避けるべきです。有名な固有名詞に、適当な数字や文字を付け足して使う人が多いので、そういった人を狙った総当たり攻撃を受けるとセキュリティを突破される可能性があります。この場合も日本語の文章にするほうが安全です。