近年では銀行との取引をインターネット上で行うインターネットバンクが、便利に使われるようになってきました。銀行によっても異なりはありますが、インターネットを利用して、残高照会や振込や振替、入出金明細の照会などを行うことができ、そのほかにも定期預金や外貨預金の預入や解約なども行うことができます。口座にお金さえあれば、インターネット取引専用のサイトがあるので、ここから入力することによって、様々な取引ができるので非常に便利です。しかし現金での入金と出金に関しては、ATMを使って行わなければなりません。
インターネットバンクの最大のメリットとしては、窓口やATMまで出かけることなく取引ができる点と言えるでしょう。通帳に記帳に行く時間がなかったり、通帳記帳にだけ銀行に行くのが面倒だったりと思う人も多いものです。特に高齢者となると出かけるのが億劫にもなり、記帳だけに銀行に行くのも足が進まなくなってしまいます。しかし自宅のパソコンやスマートフォンを使えば、いつでも残高を確認することができるため、忙しい人や天候が悪くて外出したくない日などには非常に便利です。引き落としの予定があるけれども残高が足りているかどうかわからない、お金が予定の通りに入金されているのかわからないという時も、気軽に確認することができるでしょう。
このような便利なインターネットバンクは、現在65歳以上の高齢者の利用率は約35パーセントとなっています。全体と比べてかなり低いのが現状と言えます。しかし10年前と比べるとかなり増加傾向にあり、今後高齢者の利用率が高まることが予想されています。すでにインターネットに慣れている世帯が高齢者に当てはまることや、高齢者の中でも新たにインターネットを始めたいと考える人が多いことなどが、上昇が予想される理由としてあげられるでしょう。
しかしこれから高齢者がインターネットバンクを利用するにあたり、シニアのためのネットバンクガイドが望まれることになるでしょう。シニアが安心して始められるご案内ガイドが重要になるということです。その中でも一番大切なのがセキュリティ対策といえるでしょう。一つの例として、近年問題になっている振り込め詐欺なども、対面であれば職員が防げるものと言えます。インターネットでの利用が進むことで、より簡単なトラブルが進んでしまう可能性も考えられます。パスワード設定一つとってもシニアの方に分かりやすいようなサポートが大事なのです。シニア向けのインターネットバンクを選んで、一つずつアドバイスを求めながら使っていくことが求められます。