これからパソコンを活用したいと考えている方は多いですが、パソコンの機能や用語は慣れないうちは意味がわからず焦ってしまいがちです。特に最近聞くことが増えている「クラウド」に関するサービスは、これからインターネットを利用する上で非常に重要になってくるので、高齢者向けに分かりやすく説明していきます。

まずクラウド とは、インターネットなどのネットワーク経由でユーザーにサービスを提供する形態であり、利用者は手元にあるパソコンやスマートフォンを利用して、ネットワーク経由でどこからでも必要な時に必要な機能を利用することができる仕組みです。
今までは、ハードウェアを自分専用に購入し、ソフトウェアやデータをパソコンやデバイスにインストールして利用することが主流だったのに対し、クラウドサービスが登場したことでオンライン上でソフトウェアやデータの保存や管理が簡単に行えるようになりました。
そんなクラウドサービスの1つが、「クラウドストレージ」です。クラウドストレージ とは別名オンラインストレージとも呼ばれ、インターネット上に設けられた専用のスペースに写真や動画、文書ファイルなどを保存しておくことができるサービスです。インターネットの接続が可能であれば、どこからでも保存しておいたデータを利用することができますし、他の人ともデータを共有することができる特徴を持っています。
会社などでは仕事で使用する書類のデータをクラウドストレージ上でファイル保存しておけば、社員同士でクラウドにアクセスするだけでいつでも最新のデータを共有することが可能です。個人で利用する時などは、スマートフォンで撮影した写真や動画のデータをパソコンを通さずにそのままスマートフォンでクラウドストレージに保存可能で、保存した写真や動画のデータは、自宅のパソコンや外出先でタブレットやスマートフォンを利用して簡単に取り出すことができます。
クラウドストレージは種類も多く、無料で利用できる容量は2GB~15GBなので、それ以上使用する場合は有料プランを契約することで大容量のファイルをクラウド上で保存することが可能です。大切なデータをクラウド上に保存するのは、セキュリティ面で不安と感じる方もいますが、クラウドストレージはセキュリティシステムがしっかりとしており、データを自動でバックアップを取るシステムが採用されているので、データの紛失といったトラブルも起こりにくいのです。高齢者の方には一見難しい管理方法に感じるかもしれませんが、ログイン情報さえしっかりメモ等して管理できれば、全てを一括で管理保管してくれるので実は高齢者向けのおすすめのサービスともいえるでしょう。